金大問はもともと新羅貴門の子弟であった。 聖德王三年には、漢山州の都督となった。 若干卷の伝記を著作し、その高僧伝、花郞世記、楽本、漢山記は現在も残存している。
朴仁範、元傑、巨仁、金雲卿、金垂訓といった者たちは、僅かに伝わった文字があるが、史が行事を失ってしまったので、立伝できなかった。
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≪白文≫ 金大問、本新羅貴門子弟。 聖德王三年、爲漢山州都督。 作傳記若干卷、其高僧傳、花郞世記、樂本、漢山記、猶存。 朴仁範、元傑、巨仁、金雲卿、金垂訓輩、雖僅有文字傳者、而史失行事、不得立傳。
≪書き下し文≫ 金大問は本(もともと)新羅貴門の子弟たり。 聖德王三年、漢山州の都督と爲る。 傳記若干卷を作し、其れ高僧傳、花郞世記、樂本、漢山記、猶ほ存す。
朴仁範、元傑、巨仁、金雲卿、金垂訓の輩、僅かに文字の傳はる者有ると雖も、而るに史は行事を失し、立傳を得ず。