麻雀幻想曲Ⅲ

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 私がマイフェイバリットエロゲとしてたまに挙げるのが、この麻雀幻想曲Ⅲがある。とはいえ、これといって語るところがないのだけど。好きなゲームだから語れるってわけじゃあないだろう。

 このゲームは人気があるのかないのか、それもよくわからない。ただ、pixiv図鑑では1と2の項目はないのにⅢの項目はある。だから他のシリーズ作品より人気はある、のかもしれない。

 ノベライズもされているのだけど、当時のエロゲの小説版ってワニブックスやらでめくらめっぽうに出版されてたから、それは人気の担保にはならない。ただし、麻雀幻想曲Ⅲのものは「麻雀幻想曲―ルーンの秘宝―」として刊行されており、タイトルにナンバリングがなく、つまりは1と2を抜かしてシリーズ代表作としてノベライズされているため、やはり他のシリーズ作品と比べたて厚遇されている気はする。なんとなく。

 また、挿絵があずまきよひこ(序ノ口譲二名義)だったりして、微妙に神に愛されているのか愛されていないのか、あずまきよひこのエロ漫画絵は、まあ、実用性はアレがアレでアレなので、クオリティとしてどうかといえば……。1996年当時の氏はもちろん商業デビュー直後のペーペーであり、あの頃の乱造エロゲノベライズの挿絵は、そういった新人の仕事である。

あずまきよひこ麻雀幻想曲
あずまきよひこ画

 ただし、留意点として。ノベル版は脱衣麻雀ゲームのノベライズであるから、戦闘シーンがしっかり麻雀勝負なのである。則ち、これは麻雀小説である。麻雀小説というジャンルは阿佐田哲也の麻雀放浪記に端を発する一大ジャンルであり、今日の麻雀に関するエンターテイメントはこれより始まっていると言って過言ではない。ギャンブルの一類型としてのみ認知されていた麻雀を知的遊戯として評価し、現在に至っても花札や丁半博打と比して抜きん出た人気を持つのは、氏の作品の功績による。哭きの竜だろうと、アカギだろうと、エヴァンゲリオン麻雀補完計画だろうと、このゲームだろうと、咲だろうと、すべては阿佐田哲也の麻雀小説が原点である。

 なんだか、書いててこちら方面からサブカルにおける麻雀文化について書いた方がラクで公益性のあるものが書ける気がしてきたけど、もちろんそんなことはしない。ここは私が好き勝手に自分の好きなエロゲについて書く場である。

あずまきよひこスーパーリアル麻雀
これは最近知ったのだけど、スーパーリアル麻雀のコミックアンソロジーにもあずまきよひこが描いていたらしい。詳しくはこちら

 このゲーム、単純にキャラクターがよかった。というか、主人公が護衛を務める亡国の王女オルトリープ姫というキャラクターがよかった。隣国に攻め滅ぼされた亡国の王女にも関わらず、まったく悲壮感がない。明るく笑顔で元気よく、主人公に倒した女兵士を犯すように指示したり、自らボンテージを着て女兵士に尿道責めやお漏らし強要などをおこなったり……。


倒した敵の女兵士にアナルセックスを強要して肛門破裂させた翌日にはこの笑顔。(兵士のお尻の穴は血まみれ)

 そんな拷問描写の翌日には毎回オルトリープ姫の笑顔のCGからゲームが始まる。関所の守衛を主人公に犯させて逆吊りにして放置した後も、縛った女の尿道にカテーテルを突き刺して強制排尿させながら街中で衆目に晒したまま放置した後も、オルトリープ姫の笑顔。


守衛の姉妹を主人公にレイプさせて縛り付けた後、裸のまま逆さ吊りにして放置した翌日にもこの笑顔。(放置された姉妹は敵国の女王によって処刑)

 ちなみに、このキャラクターはメインヒロインではない。メインヒロインはパッケージに描かれているスワンヒルドという旅の途中で出会う超古代文明の生き残りであり、オルトリープ姫は、とある町の汚い金持ちに酒に酔わされて目の前で小便をたれ流したり、敵軍に捕まって4本差しや山羊乳浣腸などの拷問を受けて衆目に晒されながら大便をしたり、そんな感じのキャラクターである。で、それでも翌日には立ち直って笑顔。

敵兵に口、ヴァギナ、アナル、片手に陰茎四本差しをされた後に山羊乳浣腸されてミルク大便の垂れ流しを衆目に晒した翌日にもこの笑顔。(姫への拷問を指導した騎士団長は仕返しの圧力浣腸で喉まで大便を逆流させて窒息死)

 このキャラクターが好きな理由って、私がドMだとかも関係なくって(このキャラクターがいじめるのは敵の女性キャラクターだし)、むしろ敵といえどもあそこまで人を酷く性的に扱う様にだんだん腹が立ってくるんだけど、前述のとおり、しっかり自分も痛い目に合うし、そのへんも含めて面白いなーって。ちなみに、汚い金持ちを気絶させたあとの主人公とのエロシーンでは最後にゲロを吐いて終了。完全にヨゴレ。
 オルトリープ姫の国を滅ぼした女王ヴァルスヒルドは、麻雀対決に敗れた後、姫に3日3晩調教されてセックス中毒の廃人に。ケンカを売った相手が悪かった。姫の口癖は「ぶっ殺すよ」である。

 閑話休題。

 正直言って、オルトリープ姫以外にこのゲームで話すことがあるかといえば、何も思い浮かばない。あえて言うなら、主人公クリスの射精量がやたらと多いことだろうか。エロシーンのクライマックスで、クリスはワンクリックするたびにおびただしい量の射精をし、それで3回くらい精液を飛ばすので、画面がどんどん白くなってゆく。ちょっと心配になるくらい射精する。最後の射精の後になると、もはや一面銀世界である。見た目は優男なのに随分と射精量が多いというのは、個人的にはプラスポイント。私は汁描写が苦手なのだけど、このゲームは抵抗なく見れた。なんでだろう。凌辱物も苦手なんだけどね。

 私のエロゲ観として、多分にシンプルさだとかくだらなさとか、そういったものを求める傾向があり、たとえば闘神都市なら名作と誉まれ高い2よりあまり名の挙がらない1の方が好きである。闘神都市の舞台って「トーナメント形式の闘技場で勝ち上がったらお互いのパートナーの女を一晩好きにできる」というしょーもない劣悪な設定なわけで、深夜テンションの思い付きだろこれとしか思えないような内容だし、実際30分の企画会議でストーリーがだいたい決まったらしい。下らない……。でもそういう下らないものだからいいんじゃん。そのくだらなさがエロゲの醍醐味なのに。これだって、冷静に考えたら戦闘が麻雀な時点でおかしいわけだし。でも、たいていの脱衣麻雀ゲームってそんなもんだよねえ。脱衣麻雀のストーリーに合理性を求めるの、厳しくないですか?

酒場のソファにも偉そうに座るオルトリープ姫。

 麻雀幻想曲Ⅲと銘打ってる通り、このシリーズ作品には1も2もあって、どちらもシリアスなファンタジー。ただ、みんなキャラクターがまじめなので、こう……。脱衣麻雀ゲームで硬派なストーリーのファンタジーやられてもな。
 本作もストーリーの筋自体は一応シリアスなんだけど、オルトリープ姫のお陰で話の運びはすごく軽快。1と2の主人公はリング・ドラングファーで同一人物なんだけど、完結編のⅢでのみクリス・ザザーランドに代替わり。どちらも優男。エロシーンで汚い男入るの嫌だし、優男の方がいいよねーって個人的には思う。

どっちが女かわからない。後ろが主人公クリス。前の女は肛門裂傷流血中の女兵士。