遊心安楽道

開七門

現代語訳

 遊心安楽の大略は、七つの門を開くことにある。

初.教旨を述べて宗致を起こすこと。(述教起宗致)
二.彼土を在所に定めること。(定彼土所在)
三.疑惑と患難を明らかにすること。(明疑惑患難)
四.往生と因縁を顕正すること。(顕往生因縁)
五.往生の品数を現出させること。(出往生品数)
六.往生の難易を論じること。(論往生難易)
七.疑惑を起こして疑惑を払い除けること。(作疑復除疑)


漢文

 遊心安樂略開七門。初述教起宗致。二定彼土所在。三明疑惑患難。四顯往生因縁。五出往生品數。六論往生難易。七作疑復除疑。


書き下し文

 心を遊ばせしめて樂しきに安ずるの おほむ ねは、七つの かど を開くならむ。初めに おしへ を述べて宗致 きはみ を起こす。二つに彼の土を在る所に定む。三つに疑惑 うたがひ 患難 わざはひ を明らむ。四つに往生と因縁を顯 あきら む。五つに往生の品數を出づ。六つに往生の難きと易きを ふ。七つに疑ひを をこ して疑ひを復除 はら ふ。

目録


教旨を述べて宗致を起こすこと
述教起宗致


彼土を在所に定めること
定彼土所在


疑惑と患難を明らかにすること
明疑惑患難


往生と因縁を顕正すること
顕往生因縁


往生の品数を現出させること
出往生品数


往生の難易を論じること
論往生難易


疑惑を起こして疑惑を払い除けること
作疑復除疑

底本

SAT大正新脩大藏經テキストデータベース 遊心安樂道 (No. 1965_ 元曉撰 ) in Vol. 47