焚巣館

鳥が自ら巣を焚いたので、最初は笑っていた旅人も最後には声をあげて泣いた。
(易経 火山旅)

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立憲法議

憲法

現代語訳

 憲法とは何物であろうか。万世不易の憲典を立て、一国の人は、君主であろうと、官吏であろうと、人民であろうと論ずることなく、皆が共にこれを守るものである。国家一切の法律や規則の根拠として、これ以後にどんな命令を下すか、どの法律を変更するかに関わらず、百変しようともその主旨から離れることは許されない。

 西洋語での原字は”The constitutionザ・コンスティテューション”である。語意を訳せば、いわば元気(森羅万象の根元となる原初にして唯一の存在)といったところであろう。思うに憲法というものは、一国における元気である。


漢文

 憲法者何物也。立萬世不易之憲典、而一國之人、無論為君主、為官吏、為人民、皆共守之者也、為國家一切法度之根源。此後無論出何令、更何法、百變而不許離其宗者也。

 西語原字為The constitution、譯意猶言元氣也。蓋謂憲法者、一國之元氣也。

書き下し文

 憲法おほのりなる者は何物ぞや。萬世よろづよ不易つねなる憲典のりのみちを立て、而りて一國くにの人は、君主きみるも、官吏つかさるも、人民たみるもふ無し、皆が共に之れを守る者なり。國家一切の法度のり根源みなもとと為る。此の後に何のいひつけを出づるも、何ののりあらたむもふ無く、あまたの變にしても其のむねより離るるを許さざる者なり。

 西語の原字はThe constitutionり、こころかば猶ほ言ひてはぢめいのちのごときなり。蓋し憲法おほのりと謂ふ者、一國くにはぢめいのちなり。

付記

 準備中。

底本

立憲法議 - 中國哲學書電子化計劃