荀子 鳳凰秋秋秋秋

 

本文

漢文

鳳凰秋秋
其翼若干 其聲若簫
有鳳有凰 樂帝之心

書き下し文

鳳凰 おほとり秋秋 ひらひらとし、
其の翼は みぎは ごとし。
其の こはね よこぶえ ごとし。
をのこも有らば をみなも有り。
みかどの心を樂します。

現代語訳

鳳凰は空を舞い、
その翼は海と陸の境界に似て、
その声はまるで横笛の音色。
雌雄はともに現れて、
みかどの心を楽します。

付記

 荀子にて引用される詩。現伝の詩経には掲載されていない逸詩。荀子には彼の作とされる独自の詩賦がいくつか掲載されているが、この詩は引用であることが明示されており、まったくの逸詩である。

 

底本

荀子- 中國哲學書電子化計劃